青色申告発生主義とアフィリエイト売上計上のタイミング(アフィエイターの確定申告)
- 青色申告とは?
- 複式簿記(発生主義)での仕訳
- グーグルアドセンスにおける仕訳(記帳)のタイミング
- ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)における仕訳(記帳)のタイミング
- 優良サイトほど仕訳件数が多くなる現実
青色申告とは?
個人事業主の確定申告において青色申告特別控除である65万円控除を
受けられる申告方法です。その分所得税が安くなるのです。
ただし、じゃあ青色申告にしよう!と思っても
勝手に青色申告にすることはできません。次の条件を全て
満たしている必要があります。
・事業年の3月15日までに税務署に「青色申告承認申請書」を提出する
(開業年は開業から2か月以内に提出する)
・複式簿記(発生主義)での仕訳(記帳)を行う
・貸借対照表と損益計算書を作成する
・所得の種類が事業所得、不動産所得、山林所得のいずれかである
仕訳?貸借対照表?なにそれおいしいの?
というレベルでは話にはなりません。
複式簿記(発生主義)での仕訳
個人のお小遣い帳ならお金を受け取った時点で記入すればいいですよね?
この考え方を単式簿記(現金主義)といいます。
それに対して複式簿記(発生主義)はお金を受け取る権利を得た時点で
仕訳しなければなりません。お小遣いでいうと毎月○円もらえる場合
月が変わってもらえる権利を得た1日になります。
アフィリエイトでいうと売上は確定したけど個人口座には振り込まれてない
時点で売上計上しなければなりません。なぜ発生主義にしなければならないかと
いうと現金主義では売上を翌月や翌年に繰越して所得税や消費税を
先送りすることができてしまうからです。
グーグルアドセンスにおける仕訳(記帳)のタイミング
グーグルアドセンスの報酬は毎月1日~末日までの分をまとめて
翌月1日に計上しています。従って売上を受け取る権利を有するのは
毎月1日です。従って毎月1日に仕訳すればOKです。
ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)における仕訳(記帳)のタイミング
ASPはA8.netやAfBなどのサイトです。とある広告をユーザーがクリックして
報酬が発生した場合、クリックした日を注文日といいます。
更にASPが広告主の承認を受けてアフィリエイターの売り上げとして認めた
日を確定日といいます。一見すると注文日が売上発生日のように思えますが
注文日時点ではASPは承認しておらず、あくまでASPがアフィリエイターに
対して売上を承認した確定日が売上発生日となります。
優良サイトほど仕訳件数が多くなる現実
私のような弱小アフィリエイターなら月の仕訳は良くて数件ですが
大手アフィリエイターなら恐らく毎日仕訳しないといけないでしょう。
確定件数が増えれば増えるほど確定日も多くなるはずです。
一方グーグルアドセンスはどんだけ売上が増えたとしても
集計されるのは翌月1日のみなので月に仕訳は1件で済むことになります。
どちらも一長一短ですがいいところ取りで両方導入しておくのが
いいでしょう。心配しなくても毎日権利日になるなんて
夢のまた夢です。
いかがでしたでしょうか、正直アフィリエイターで青色申告で
確定申告している人は少ないです。確定申告すらしていない
人も多いかと。しかし今年は良くても来年、再来年に
税務調査が入る可能性はあるので正しく申告しておくのが
身を守る術になりますよ。